大きな変化が起きた都議選
都議選の開票から1日が経ちました。各党都連の去就が伝えられ、小池知事が就任していた地域政党「都民ファーストの会」の代表から降りることを表明するなど、国政への影響も見据えた多くの動きがみられます。
選挙後ではありますが、あらためて早稲田大学マニフェスト研究所が発信した、2017年の東京都議会議員選挙に向けて提言やYahoo!みんなの政治さんなどと協力して公開したコンテンツをまとめてご紹介したいと思います。
2017年7月の東京都議会議員選挙に際して、「都民の役に立つ議会」になるための7つの提言を、以下にもご紹介する全国の地方議会調査やマニフェスト比較、都民調査などを総合してまとめました。
【2】Yahoo!JAPANさんと協力して「各会派公約チェック」「政策比較」「会派の争点アンケート」
いつも国政選挙などでは協力させていただいているのですが、地方議会選での実施は初めてです。Yahoo!みんなの政治さんの都議選特集コンテンツや、視覚障害者向けの選挙情報に一石を投じた東京都議選特設サイトYahoo!JAPAN「聞こえる選挙」に、政策比較や争点アンケートの設問検討、メリット・デメリットに関するコンテンツを提供しました。
【3】議会改革度調査2016「東京都議会の現状分析と提言」
東京都議会の現状と上位3議会の比較、都議選各党の議会改革政策等をまとめました。
【4】東京都議会に対する東京都民の意識調査
超党派の地方議員連盟「ローカルマニフェスト推進地方議員連盟」は2017年7月の東京都議会議員選挙に際して、東京都議会に対する東京都民の意識調査を実施しました。調査結果は全国の議会改革の推進につなげていきます。
【5】政策をくらべて選ぶ「マニフェストスイッチ東京都議選」
2017年東京都議会議員選挙で「政策をくらべて選ぶ」ために「マニフェストスイッチ東京都議選」を公開しました。マニフェストスイッチは、マニフェストの共通フォーマットを政治家に提案し、政策の利活用(オープンデータ化)を推進するものです。
まとめ
都議選も終わり、都民ファーストの圧勝と自民党の大敗で、都議会の構成には大きな変化が見られました。なにより問われるのは、東京都議会がいかに変わるかであり、都民の課題をいかに解決できるか、だと思います。
「小池知事支援勢力」で過半数を超えたためどのような議会運営が行われるか気になるところですが、都民ファーストだけではなく、他会派の皆さんも一緒に取り組み、「都議会」として執行部と競争し、よりよい政治をおこなって都民にいかに成果を届けるか。
選挙はゴールではなく、スタートだと思います。有権者意識調査でも重視する争点・課題に「議会改革」が上位にあがりましたが、なかなかそういう選挙はみたことありません。
こうした都民の声を背景に、知事や行政の監視だけでなく政策提案や課題発見・解決のための機能強化を図っていく。そのための議会改革であり、上で紹介した「議会改革7つの提言」は、議会基本条例をはじめ「まず基本的な改革を体系だってやっていこう」という提案です。
今後、都民ファーストの会は、会派や議会として、どう振る舞うのか。これから有権者のチェックやメディアの報道が大切ですね。(青)